はじめに
「いま、世界中で最も売れているビジネス書!世界累計2,000万部突破」
「世界最速で2,000万部到達!!」
「ニューヨークタイムズNo.1ベストセラー」

こんな紹介され方がされていたら、手に取ってしまう。
お目当ての商品を買いに行くのはもちろんだが、思いがけない出逢いがあるのも「本屋」という場所だ。思いがけない出逢いというのは、全く予期していないためだ。
お目当ての商品を買いに行くと、その横に置かれていた本が目に止まり、手に取る。買う。こんな経験がある方も少なくはないでしょう。
そして今回紹介する本書、「Atomic Habits ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣」もその一つだった。
そして、本を読んだ感想だが、参考になった。面白い。事実、2024年末に本書を読んで、実生活に組み込むことができている。
世界で2,000万部売れているから、私・僕にも効果がある、と必ずしも約束できるわけではない。ただ、たまたま手に取った本で自分の生活に変化が見られたのだ。
「Atomic Habits ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣」の紹介だ。
3日坊主になる理由

これまでの自分を振り返っていただきたい。
今まで取り組んだ新しいことはなんでしょうか?そして、そのうちやめてしまったことはなんでしょうか?
自分の事例を3つ紹介しよう。
・大学生の頃、エド・シーランに憧れギターを始めた
・大学生の頃、トリリンガル(3ヶ国語を話す人)に憧れ中国語を勉強し始めた
・大学生の頃、YouTuber大流行の波に乗っかろうと動画編集を始めてみた
こう振り返っただけでも、大学生の頃に何かをしようとしていたのが分かる。
しかし、ここに書かれたことは何一つ今日行っていない。文字通り3日坊主だった。社会人となったいま振り返ると、当時は時間がたくさんあり、何かをやってみた姿勢は賞賛できる一方で、とてももったいない。
学生時代は終えてかなり時間が経つので、仮にいずれかを今でも継続できていたらそれなりにスキルが身に付いているはずだ。もったいない。
ではなぜ続かなかったのか。考えられる理由は、大きく2つ。
1つ目、そもそも習慣作りの仕方を知らなかった。
2つめ、目標設定が間違っていた。
順番に紹介していく。
習慣作りの方法
本書では、習慣作りの方法はこの4ステップだと紹介がされている。
文字だけ見ると難しいため、「エド・シーランに憧れギターを始める」事例を当てはめてみる。
ただ1点再度お伝えしておくと、ギターを始めることは習慣化できなかった。
つまり、ジェームズ・クリアー式で言うと、4つのステップのうちいずれかを満たせなかったため習慣化できなかったのだ。
いかがだろうか?
このループが続くのであればば、エド・シーランというアーティストを皮切りに他様々なアーティストの楽曲にも挑戦し、「きっかけ」「欲求」「反応」「報酬」の繰り返しになりそうだ。
ただ先にお伝えしておくと、自分の事例だからよく覚えている。「報酬」までは辿り着いたのだ。「報酬」まで辿り着いていたため、あとはエド・シーランの他の曲を練習してみるなど「きっかけ」に戻れたはず。しかし続けられなかった。
なぜか?
その理由は先に挙げた2つ目にある。
目標設定の方法

「きっかけ」「欲求」「反応」「報酬」
この4つのループが行えたにも関わらず、3日坊主となってしまった。習慣化できなかった。
その理由は、「目標設定」が間違っていたためだ。
「エド・シーランに憧れてギターを始める」の事例は分かりやすい事例だ。
目標設定が間違っていたというのは、つまり目標が高すぎたことが本書を読んでわかった。それも自分の核となる箇所にまで響いた。
言うまでもないが、エド・シーランはプロのアーティストだ。イギリス出身の彼の名が日本まで知れ渡っている事もあり、世界的に活躍するアーティストの一人である。
では、ギターを始めたての自分はというと、ド素人だ。
「エド・シーランに憧れてギターを始める」。学生時代に彼のように弾けないことに一喜一憂したのは間違いない。
もしかしたらいつの間にか「エド・シーランに憧れてギターを始める」という目標が「エド・シーランみたいになる」とすり替わっていたのかもしれない。すぐにやめてしまったのを今でも覚えている。
小さく始めるどころか、いきなりプロを相手にしていたんだと腑に落ちた。
では、どうすればよかったのか。
本書の言葉を借りれば、アイデンティティの変化こそが行動変化であると記載されてある。つまり、自分はこういう人だと信じることだ。引用しよう。
行動は、たいていアイデンティティーの反映だ。あなたがすることは意識的であれ、無意識的であれ、自分はこういうタイプの人間だと信じていることを示している。
(中略)
運動がアイデンティティーの一部である人は、トレーニングするよう自分に言い聞かせる必要がない。
行動がアイデンティティーと完全一致すればもう行動変化を追い求めなくてもいい。
これが自分だと信じているタイプの人らしく、行動するだけだ。
学生当時の自分が、「私はアーティストだ!」と強く信じ、なおかつ小さく始める。その延長線上に「エド・シーランに憧れてギターを始める」があり、「エド・シーランみたいになる」があったのかもしれない。
では、本書を読んだ上で、自分がどのように習慣化に取り組んでいるかを最後に紹介する。
今取り組んでいる習慣

では最後に本書を読んだ後、実際にどのようなことの習慣化に励んでいるかを紹介する。
本書を読んだのが、2024年の末。2025年になってこのブログを始めた。ではどのようにしてブログ活動を習慣化するよう試みたか紹介しよう。
学生時代の自分と同じことを繰り返さない、また本書で知ったことを実践するために大きく下の2点を意識して取り組み始めた。
- 小さく始める(目標設定を高くしすぎない)
- 実行意図の形式・・・「いつ」「どこで」「何を」するかを決める
過去3日坊主となったため、1点目を特に意識している。
いわゆる知る人ぞ知るブロガーと比較しない。さも「自分はブロガー歴〇〇年目のブロガーだ」と信じて情報発信に励んでいる。
本書でも下の画像のようなものが紹介されており、目指すべきはC。まずはブログでの発信に慣れることがゴールだ。2025年2月時点ではまだAだ。

次に、ここまで触れて来なかったが本書では「実行意図の公式」というものが紹介されており、それも行動に組み込んでいる。
その公式とは、「いつ、どこで」行うかを決めておく計画のこと。そしてこれがかなり効果的であると実践して2ヶ月にして実感している。
個人的な話で恐縮だが、このブログ発信は「休日の午前中に自宅のデスクで書く」と決めているが、その前に実は2つずっと続けている習慣もある。それがジムで運動することと日記を書くこと。先ほどの「実行意図の公式」に当てはめると、以下のような流れだ。
「実行意図の公式」が収監されつつあるおかげか、予定がない限り休日の午前中は習慣化された。
ジムで運動している最中から頭の片隅には日記とブログを書くことがある。
あとは継続だ。
継続することが難しいのは承知だが、幸いジム→日記→ブログのルーティンが崩れるとソワソワする日がある。習慣化が機能し出した証拠だと思っている。
さいごに
以上、「Atomic Habits ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣」の紹介でした。
「なかなか続かない」
という経験をしたことがある方は多いはず。あくまで個人の感想にはなるが、本書の内容は効果があった。ぜひ一読いただくのはいかがだろうか。
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