はじめに
アメリカのMLB、日本のプロ野球の2025年シーズンが開幕して、早1ヶ月が経とうとしている。
個人的に、日本ハムの躍進に期待している。
新庄監督が日本ハムの監督に就任してから着実に成績が向上し、昨年はパ・リーグ2位。若手の育成と巧みな選手の採用で、マネーゲームに乗り出さないチーム方針がおもしろい。
今シーズンは本格的に優勝争いが期待される。
一方のセ・リーグは昨年のDeNAの下克上が記憶に新しい。そのチームにトレバー・バウアー選手が戻ってきた。巨人、阪神、広島と首位争いをするだろう。
MLBでは、菅野智之選手と鈴木誠也選手に注目している。
「35歳のルーキー」である菅野選手は、バッタバッタと三振を奪うパワーピッチャーというよりも、技巧派の投手であり、その投球術でどのようにMLBの打者を抑えるのか楽しみである。
続いて鈴木選手だが、大谷選手がメディア報道が多いあまり目立つ事が少ない(?)がMLBでの活躍は素晴らしい。日本人打者で史上初の2年連続20本塁打以上を記録。Ops(出塁率+長打率)も.848と9点代も目前。
2025年シーズンも、この記事を書いている4/21時点で、すでに6本塁打を記録している。30本塁打への到達も現実味が増すのではないだろうか。
さて、球春が来て間もないが、早くも2026年の野球ニュースが飛び込んできた。そしてその内容に身震いしてしまった。
アーロン・ジャッジ選手が2026年のアメリカ主将を務める、と発表されたのだ。
野球ファン、MLBファンなら「おお」となってしまうのではないだろうか。一足早く2026年のWBCニュースをまとめてみる。
WBC2026 アメリカ主将はアーロン・ジャッジ
WBCより、2026年のアメリカ代表の主将を、ニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジ選手が務めると発表された。こちら
そして、前回大会の主将を務めた、ロサンゼルス・エンゼルスのマイク・トラウト選手が「彼と共にプレーする」とこちらもWBC2026への出場を発表。
この発表には震えた。
大谷選手がロサンゼルス・エンゼルスに在籍していたこともあり、「マイク・トラウト」の名を聞いた事がある方も多いかもしれない。
過去MLBで3度のシーズンMVPに輝いており、現役プレーヤーで最も偉大な選手な一人。
近年は怪我の連続でまともにプレーができていないもののフルでシーズンに出場すればMVP級の成績を残せる可能性は高い。
では、アーロン・ジャッジとは?簡単にまとめよう。
アーロン・ジャッジてどんな選手?
結論、スーパースターだ。
彼を知ったのは、かなり前だったが、あまりにインパクトが大きかった。実質プロ2年目の2017年。なんと52本塁打を記録し、ホームラン王を受賞。
2年目の選手がホームラン王!?という衝撃だった。そして近年の彼の活躍はもっと驚愕だ。
- ホームラン王(2017,2022,2024)
- 打点王(2022,2024)
- シーズンMVP(2022,2024)
もちろん、他の賞の受賞も多いが、何よりも目を見張るのが、アメリカン・リーグの年間最多本塁打数の記録保持者(62本)であるという事だ。
ちなみに、2023年の打撃成績での受賞がないが、この年は故障により42試合の欠場があった。しかし、それで出場109試合で、37本塁打を記録している。
そしてその2023年にMVPを受賞したのが大谷翔平選手だったのだが、このアメリカン・リーグのMVP争いは毎年かなり熾烈なものだった。
アメリカン・リーグMVP歴
- 2021年・・・大谷翔平選手
- 2022年・・・アーロン・ジャッジ選手
- 2023年・・・大谷翔平選手
- 2024年・・・アーロン・ジャッジ選手
つまり、「大谷かジャッジか」が毎年繰り返されていた。2024年から大谷選手がロサンゼルス・ドジャースに移籍したが、ナショナル・リーグでMVPを受賞。
この2選手が今のMLB代表選手であると言っても決して過言ではないのだ。
話を振り出しに戻す。
大谷選手に肩を並べようかという選手がWBCに出場する。おまけにアメリカ主将に指名されている。
次回大会のアメリカ代表メンバーは、チャンピオンリングを本気で取りに来るだろう。
WBC2026 アメリカのメンバーやいかに①
さて、今の時点でアーロン・ジャッジ選手とマイク・トラウト選手の2選手の出場が発表。
ここのページでは、ビッグネームが挙がっている。どれくらい信憑性があるかは定かではないが、豪華すぎる。
- ムーキー・ベッツ (MVP受賞1回)
- ブライス・ハーパー (MVP受賞2回)
- ボビー・ウィットJr (2024年アメリカン・リーグ首位打者)
- ガナー・ヘンダーソン (2023年新人王・2024年37本塁打)
- カイル・タッカー (2023年打点王)
いかがだろうか。タイトルホルダーがずらりだ。もちろん、ここにジャッジ選手とトラウト選手も加わる。
そして、これは個人的な予測だが、ビッグネームがより加わる可能性はまだある。その理由は2つ。WBCへの捉え方とアーロン・ジャッジ選手の発言だ。
まず1つ目に、MLBのWBCの捉え方に変化がある。
これまで、MLBはWBCやオリンピックへ選手を参加させるのに否定的だった。なぜなら怪我の可能性があるからだ。
事実、2023年のWBCに参加表明をしていた鈴木誠也選手が、怪我で出場を辞退している。高い給料を払っている各MLBチームからしたらシーズンでプレーできなくなっては困る。
しかし、最近風向きは変わっている。
その証拠に、2023年のWBCで主将を務めたマイク・トラウト選手が他チームの選手に一緒に参加しようと声をかけたようだ。
その甲斐あって、決勝では日本相手に熱戦を繰り広げた。MLB機構以前に、各選手のWBCへの捉え方が変わっているのは間違いない。
次に、アーロン・ジャッジ選手の発言だ。
彼が2026WBCアメリカ主将を務める、と発表があり、そのインタビューでこんな発言がされている。
アメリカ代表になるということをとてもうれしく思っている。過去数回のWBCを見て自分がその一員になれることはとても特別なことだし、これまでなりたいとも周りに伝えていた。
この発言が、球界の顔とも言えるジャッジ選手の口から出たことがポイントだ。さらに「周りに伝えていた」という発言からもそれに感化される選手がいてもおかしくない。
これだけのラインナップに、もっとビッグネームが加わったらどうだろう?もしかしたらMVP選手が控えに回ることもあるかもしれない。
WBC2026 アメリカのメンバーやいかに②
とは言え、そのメンバーの捻出に慎重であることは変わりない。
特に、投手陣がそうだ。
試合時間短縮のため、ピッチクロックというシステムが2023年より導入。
ピッチクロックとは、走者なしの場合15秒以内に、走者ありの場合は18秒以内に投球しないといけないというルールを指す。
試合短縮化できるという目的は達成されたかもしれないが、その一方で投手陣は速いテンポで投球することを強要されており怪我の可能性が高くなるという否定的な意見もある。
毎年のように、どこかしらのチームでトミージョン手術を受ける選手がいるし、術後も復帰まで約1年を要する。チームとしてはとんでもない痛手だ。
こういう背景もあり、選手のWBCの捉え方の変化やジャッジ選手の発言があったとしても、特に投手のラインアップには慎重になるだろう。
そうは言っても、やっぱり投手陣もある程度の顔ぶれを揃うのを期待してしまうのがファンとしての声だ。
サイ・ヤング賞受賞投手であるジェイコブ・デグロムやゲリット・コール、大型新人ルーキーポール・スキーンズのような100マイルを投じる選手たちと日本の打線がどう戦うかが観たい。
さいごに
以上、WBC2026のニュースを一足も二足も早くまとめた。
日本は毎回国際大会に全力である一方で、野球大国アメリカは違った。ただそれも過去の話。次回大会が待ち遠しい。
WBC2026アメリカ代表は、本気でチャンピオンリングを取りに来るだろう。
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