はじめに
なんといううれしいサプライズだろうか。
今シーズンのMLBは日本人プレイヤーが大活躍中だ。
ア・リーグ、ナ・リーグ両方にて、3人の選手がタイトルで1位に輝いている。またもう1人は2位にランクインしていることもあり、今シーズンの日本人選手の活躍が目立つ。
2025年シーズンはまだまだ続くが、今の時点で各選手の活躍を振り返る。
MLBに在籍する日本人
本題に移る前に、少し寄り道。
この記事を書いている時点で、4名の選手が各タイトルでTOP3にランクインしている。
ただ、そもそも日本人が今何人在籍しているのだろうか。
MLB公式によれば、2025年開幕時点で、265人の外国籍選手がMLBに在籍している。最多はドミニカ共和国で100人。
次いで、ベネズエラが63人、キューバが26人と続く。
そして気になる日本人はというと、12人である。
先述しているように、今シーズンは3人の選手が各タイトルで1位。もう1人が2位に位置する。
MLBの屈強な選手が繰り広げる熾烈なタイトル争いの中、日本人選手はたったの12人であるものの、3割の選手がタイトルホルダーなのだ。なんという活躍だろうか!
MLB100年以上の歴史の中でも、唯一無二な活躍を続ける大谷選手にメディアは引っ張りだこだが、せめてこの記事では他の選手にもスポットライトを当てる。
日本人タイトルホルダー① 大谷翔平
わざわざ紹介するほどでもないだろうか。
今シーズンも大谷選手はファンが望む活躍を見せてくれている。
大谷選手は現在、ナ・リーグの本塁打王だ。また、今シーズンの成績は今の段階で昨シーズンを上回る活躍を見せている。
2024年と2025年のシーズンで50試合を終えた時点での成績が以下だ。
- 2024 打率.347/本塁打13/打点33/盗塁11
- 2025 打率.296/本塁打17/打点31/盗塁11
打率は落ちてはいるが、代わりに本塁打は昨シーズンを上回っている。
大谷選手は「ミスタージューン」と呼ばれるように6月で成績が跳ね上がる傾向にあり、2021年は6月に13本塁打を記録している。
仮に今シーズンも13本塁打近く記録した場合、球宴前に30本塁打に到達するだろう。
そうなると、「2年連続2025年本塁打王」が現実味を増す。
またこの記事を書いている時点で、大谷選手がバッティングピッチャーを務めたというニュースも飛んでいる。
彼が再び二刀流を始めるのもそう遠くはないのかもしれない。
日本人タイトルホルダー② 千賀滉大・山本由伸
次に紹介するのが、ニューヨーク・メッツに在籍する千賀滉大選手だ。
彼は、今防御率でナ・リーグ1位だ。そして、2位には山本由伸選手がいる。
山本選手に関しては、「今シーズンのサイ・ヤング賞候補」と呼ばれるほど好成績を残し続けている。
千賀選手は、怪我によってシーズンを棒に振った。しかし悔しさを晴らすように、今シーズンの活躍は際立つ。
現在防御率1.46はナ・リーグ1位、山本選手が1.97で2位。最多失点は対レッドソックス戦で5回3失点。
安定した投球を続けている一方で、被打率・与四球は山本選手よりも高く、本人も球数の多さを気にしており、「満足はしていない」とコメントを残している。
しかしながら、ファンとしては千賀選手も山本選手に、「日本人初のサイ・ヤング賞投手」の受賞を期待してしまう。
これまでMLBに挑戦した数多くの日本人投手がまだ獲得していない賞だ。仮に今シーズン獲得したら、記録に、そして記憶に残るシーズンとなるは間違いない。
引き続き、2人の活躍から目が離せない。
日本人タイトルホルダー③ 鈴木誠也
最後はシカゴ・カブスの鈴木誠也選手だ。
鈴木選手は、ナ・リーグの打点王だ。
個人的には「やっぱりな」という印象である。
というのも、大谷選手の陰に隠れてはいるが、鈴木選手は日本人右打者史上初の2年連続20本塁打以上を記録している。
また、OPS(四球率+長打率)が.840代を記録しており、.900代を記録すれば優秀とされる数値にあと一歩というところまで記録を伸ばしていたのだ。
確実にMLBに適応しているのが数字を見ても明らかだった。
そして密かに彼の活躍を楽しみにしていたところ、見事「打点王」に輝いている。
シーズン1/3を終えた時点で打点は49を数え、このペースで進めば147打点に達する。これは昨シーズン大谷選手が記録した130打点を超え、日本人最多だ。
加えて本塁打も14本塁打を記録しており、こちらも年間42本塁打ペースで右打者史上初の40本塁打、もしくは30本塁打となる。
そして個人的推察だが、2年後32歳時にFAとなるが、その前にトレードされると思う。
シカゴ・カブスの現在のチーム状況は決してナ・リーグ中地区で1位だ。
しかし、ポストシーズン進出、もっと言うとワールドチャンピオンになるために、シーズン途中のトレードがかなり活発に行われる。
例えばドジャース。
テオスカー・ヘルナンデス、アンディ・パヘス、マイケル・コンフォートと外野手がいるものの、マイケル・コンフォート外野手はここまで打率.162と不振を極めている。
20本塁打以上が期待できる選手はどこに行っても戦力になるのは間違いない。
早くて今シーズン、優勝争いをするチームで争奪戦になるかもしれない。
さいごに
以上、約1/3を終えた時点での日本人タイトルホルダーをまとめた。
12人しかいない日本人のうち、4人も各タイトルに名を連ねている。今シーズンが終わった時何人の選手がタイトル獲得となるのだろうか。
個人的には鈴木誠也選手の活躍に期待だ。
そして、大谷選手を上回るほどの注目を浴びてほしい。
どうもメディアは大谷選手の一点張りな気がしてしまうのだ・・・。
引き続き海の向こうで活躍する選手たちから目が離せない。
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