はじめに
この記事は、「弓と禅」のレビュー記事です。
先に言っちゃいます、日本語訳が「ん?」となったため100%内容は理解できていません。。
ただ、読みながら、ところどころに頷いたり、えっと驚いたりした箇所もありました。
これは後に知った事ですが、故スティーブ・ジョブスの愛読書だったようです。
Appleのデザインの中に、シンプルさを取り入れたく、「禅」や「道」が参考になったと目にし、そして耳にしました。
自分も読むきっかけとなったのは、茶道に行ったことが影響しています。
詳しくはこちら↓
内容を100%理解できていないがらも、読み進めるうちに
良いのか悪いのかあれやこれやと色んなことに思考が広がりました。
簡単にまとめて、どういう方にこの書籍が向いているかをレビューしていきます。
ドイツ人作者が見た「道」
本書の作者は、オイゲン・ヘリゲルさん。
ドイツ人で、哲学者。
講師として日本に来日し、日本滞在中に「弓道」や「禅」を通じて日本文化を知った、という流れです。
射撃をしていた過去があり、同様のものと思って弓道を始めるものの全く別のモノ。
そして、そこに日本らしさと言える「道(どう)」が潜んでいるんですね。
阿波研造(あわけんぞう)を弓道の師としながらも、彼の教えに頭が追いつかない。なんせ師が言うことが理解できないため。
事実、「道」の経験が皆無の自分も、何を言っているのかさっぱり。
・的を狙うな
・弓を引こうとするな
・「それ」が現れた
弓道をしているのに、「的を狙うな」「弓を引こうとするな」など、
読者として、「????」となってしまったんですね。
ですが読了して理解しました。
「道」の正体と言いますか、何が重要とされるのか。
阿波研造の言う、「それ」が。
極めた先にある「それ」
「的を狙うな」「弓を引こうとするな」「それが現れた」
これらの言葉は、ページを捲る度に自分をモヤモヤさせましたが、最後の最後にクリアになってきました。
結論、「無心の状態」です。
「無心の状態」とだけお伝えしても、余計に「??」となってしまうでしょうか。。
言葉を変えれば、「ゾーン」ていうものにあたります。
生憎、ゾーンに入ったことはないんですが、ゾーンておそらく集中している状態のことを指すと思うんですね。
「的に当てたい」「弓を引きたい」のような、言ってしまえば「欲」や「邪念」がこれを邪魔する、と僕は解釈しました。
「邪念」で言うと、自分の場合、最近集中できなくなっています。
その原因も分かっていて、スマホです。通知があったわけでも無いのに、スマホに手が伸びてしまう。
つまり、頭の中は「スマホをいじりたい」という邪念でいっぱいなわけです。
こんな状態で弓道をしても、的には当たらないでしょう。
阿波研造氏の言う、「それ」とは、欲や邪念を捨てた、無心である状態を指しているんですね。
オイゲン・ヘリゲルさんは弓道を通して日本文化を、そして禅を知り、「無心の状態」を習得しました。
さいごに
以上、「弓と禅」のレビューでした。
茶道に行った際にも、弓道と通づることがありました。
その瞬間に集中してたんですね。無心の状態だったんだと思います。
茶道然り、「弓と禅」然り、集中力向上に繋がる経験となりました。
「スマホ中毒」になっていた自分だからこそ影響が大きかったんでしょうね。
難しい一冊ですが、現代の多くの人にもメリットがある一冊かもしれません。
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