はじめに
MLBは7/16にオールスター戦を終えました。
HRダービーで試合を決めるという珍しい形で、ナ・リーグが勝利を掴みましたね。
こうして前半戦を折り返したわけだが、前半戦も見どころがかなり多かったように思います。
メディアが注目する通りの活躍をする選手はもちろんだが、「お!」と思わせる選手の活躍も見ることができた。
簡単に、チーム成績、個人成績をまとめてみます。
MLB2025 前半戦 チーム成績
ではまず、ア・リーグ、ナ・リーグのチーム成績を見てみよう。
ちなみに、シーズン開幕前にMLB公式がチームのパワーランキングをまとめています。別記事でチームのパワーランキングを紹介していますのでぜひ。
以下が、各チーム成績です。
ア・リーグ東地区
- 1位 ブルージェイズ
- 2位 ヤンキース
- 3位 レッドソックス
- 4位 レイズ
- 5位 オリオールズ
ア・リーグ中地区
- 1位 タイガース
- 2位 ツインズ
- 3位 ロイヤルズ
- 4位 ガーディアンズ
- 5位 ホワイトソックス
ア・リーグ西地区
- 1位 アストロズ
- 2位 マリナーズ
- 3位 レンジャーズ
- 4位 エンゼルス
- 5位 アスレチックス
ナ・リーグ東地区
- 1位 フィリーズ
- 2位 メッツ
- 3位 マーリンズ
- 4位 ブレーブス
- 5位 ナショナルズ
ナ・リーグ中地区
- 1位 カブス
- 2位 ブリュワーズ
- 3位 カージナルス
- 4位 レッズ
- 5位 パイレーツ
ナ・リーグ西地区
- 1位 ドジャース
- 2位 パドレス
- 3位 ジャイアンツ
- 4位 ダイヤモンドバックス
- 5位 ロッキーズ
MLB公式が予測した通り、各地区のチームの1位は概ね予想通り。
激戦区と言われる、ア・リーグ東地区は4位レイズと首位ブルージェイズは5,5ゲーム差しかなく、この4チームの激しい首位争いが予想されます。
個人的に、またMLB公式の予想外だったのは、タイガース。
勝利数59は両リーグ最多、勝率も両リーグ最高の.608を記録しています。
もちろん、後半戦も試合が続くとはいえ、同地区2位のツインズとも11.5ゲーム差があり、まさにぶっちぎりの1位です。
面白いことに、投手はタリク・スクバル選手がタイトル争いをしているものの、打撃陣はタイトル争いとは無縁。
最小失点に抑え、守り勝つ野球をしていることがわかりますね。
また鈴木誠也選手擁するカブスと、大谷選手や山本選手擁するドジャースも今の所1位に君臨しており、このまま進めばポストシーズンで直接対決が見られるかもしれません。
ただ、ナ・リーグ西地区はア・リーグ東地区と並ぶ激戦区。
パドレスやジャイアンツがいつドジャースを負かしてもおかしくないんですね。なぜなら、故障者続出や成績不振の選手がおり、首の皮1枚繋がっている状態だからです。
ただここからがMLBの一つの盛り上がりポイントで、トレード市場が活発化します。
今月31日にトレード期限を迎えるMLBは、地区優勝が見えているチームが他チーム成績に伸び悩むチームと活発なトレードを行います。
投手陣の怪我が目立つドジャースは投手獲得に動くのは間違いないはずです。
それも相まって前半戦と後半戦とでは、まるで違うシーズンを見ているかのようです。目が離せません。
MLB2025 前半戦 個人成績
続いて、個人成績に目を向けてみましょう。
ア・リーグ
- 打率・・・アーロン・ジャッジ
- 本塁打・・・カル・ローリー
- 打点・・・カル・ローリー
- OPS(出塁率+長打率)・・・アーロン・ジャッジ
ナ・リーグ
- 打率・・・ウィル・スミス
- 本塁打・・・大谷翔平
- 打点・・・ユジニオ・スアレス
- OPS・・・大谷翔平
近年のMVP争いは、大谷翔平選手とアーロン・ジャッジ選手の2強が目立ちすぎているのですが、それは今年も同じですね。主要タイトルに名前が上がります。
特に、アーロン・ジャッジ選手の活躍は異次元。
- 打率 リーグ1位
- 本塁打 リーグ2位
- 打点 リーグ2位
- OPS リーグ1位
- 安打 リーグ1位
- 四球 リーグ1位
- 得点 リーグ1位
- 四球 リーグ1位
- 出塁率 リーグ1位
- 長打率 リーグ1位
長打率.733、出塁率.462とほぼ半分の打席で出塁し、安打のうち7割が長打。
勝負を避けるため、四球が多いのにも納得です。三冠王もあり得る位置にいますね。
一方の大谷選手はと言うと、本塁打(32)とOPS(.988)でリーグトップ。
このまま行けばMVP獲得、と言いたいところなんですが、そこに待ったをかけた選手がいるんですね。カブスの「PCA」こと、ピート・クロウ・アームストロング選手です。
前半戦で25本塁打(リーグ4位)、27盗塁(リーグ2位)を記録。
もし仮に同様に、もしくはこれまで以上のペースで成績を残すと、昨年大谷選手が達成した「50-50(50本塁打50盗塁)」が現実味を増すんですね。
事実、ファン投票だとナ・リーグMVPはPCAに軍配が上がっています。
ア・リーグはアーロン・ジャッジ選手一択のように見えますが、果たしてナ・リーグはどうなるでしょう。
MLB2025 前半戦 日本人選手
チーム成績と個人成績をまとめましたが、続いて日本人選手に目を向けましょう。
個人的に、前半戦のMVPは鈴木誠也選手です。
一般に「2年目のジンクス」にぶち当たる選手が一定数います。
2年目のジンクスとは、2年目の選手が成績を落とすことを指します。なぜ2年目に成績を落とすかといえば、他チームが対策するからです。
その選手の得意不得意や癖をチームが研究し、対策をするので成績を落とす、、というもの。
ただ、鈴木選手は2年目に打率や本塁打の成績を伸ばしたんですね。
2年目から3年目もOPS.848と一定の成績を残しており、4年目で化けるかなと思っていたら本当にその通りになりました。
前半戦で、25本塁打(自己最多)、77打点(自己最多)を記録しており、これを162試合に換算すると、42本塁打、129打点ということになります。
MVP争いが大谷選手かPCAと先述しましたが、鈴木選手が加わることもあり得るんですね。
後半戦の楽しみがここにも潜んでいます。
さいごに
以上、簡単にMLB2025の前半戦をまとめました。
前半戦と後半戦とではトレードの影響もあって、選手の入れ替わりが激しくなります。
まさか、ではありますが、好成績を残している鈴木選手がドジャース移籍、なんてことがあるかもしれません。
MLB2025の後半戦が間も無く開幕です。
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