はじめに
「一目惚れ」。
全身に鳥肌がゾワーってなる経験。振り返ると一目惚れの経験って数えるくらいしかない。なぜか?なぜなら、慣れてしまうからだ。
個人的な話になるが、僕はこれまで3回「モノ」に一目惚れしたことがある。(人は不明・・・。)
1回目は小学生の時に、初めて「RedWing」というブランドのブーツを目にした時。その質感、佇まい、シルエットに一瞬で虜になった。
2回目はイタリア旅行に行った時に立ち寄ったレザーショップでのこと。
長くなりそうだから話をキュッとまとめると、そこで見つけたボストンバッグを値札を見ずに買った。
目にした時に「これは買わなきゃ」、とビリビリ電流が身体中に走ったためだ。
値札を見ずに買い物をするという怪奇行動をとってしまったわけだが、今では当時の自分を褒めてやりたい。そのバッグを使い続けてもう6年、全く後悔のない買い物だった。
そして、3回目が今回この記事の内容でも触れる、 「TRUCK Furniture」を目にした時だ。
TRUCK Furniture(トラックファニチャー)とは

では、タイトルにもある通りTRUCK Furnitureを紹介する。
あくまで個人の見解ではあるものの、TRUCK FurnitureさんのHPや販売されている本の内容をもとにつらつら書いていく。ちなみに上の画像は実際の店舗の写真だ。
TRUCK Furniturte(トラックファニチャー)は、1997年大阪市中央区玉造(たまつくり)という場所でスタート(1997~2009)。
現在は、お店を移転しており(大阪市旭区)、2025年の現在、創業28年の家具屋さんである。
TRUCK Furnitureは、黄瀬徳彦さんと唐津裕美さんによって大阪のみで営業されている。大阪でのみ営業を続けることにこだわりがあるそう。HPの言葉をそのまま引用する。
家具だけでなく、そこにある空気感も大切にしたいから卸はせず、自分たちの目の届く範囲で販売。
お店に来られない人にも、その空気感を伝えるためにカタログ「TRUCK WORKS」を、ふだん生活している自宅やショップで身の回りにあるものを使い、スタイリングから撮影までぜんぶ自分たちで制作。
大阪の自分たちの場所。ここで作って、ここで売るスタイルを、ずっと続けている。
HPより
後ほど後述するが、TRUCK Furnitureは随所に「らしさ」が見られる。この意図してかしてまいかは分からないが「らしさ」が芸能人含む多くのファンを生んでいるのではないか。
TRUCK Furnitureが作る家具
では具体的に、TRUCK Furnitureさんはどんな家具を作っているのか。こちらもHPの言葉をそのままお借りする。
流行に流されず、自分たちが欲しいと思う家具。木、革、鉄など、それぞれの素材感を大切に、奇をてらわず、長く使える家具を作っている。 HPより
家具・インテリアメーカーはある程度ジャンル分けができる。
例えば、木をメインにした家具作りにしたメーカーであればナチュラル系だろうし、工場をイメージさせるインダストリアル系であれば鉄やレンガなどが多用され漠然とアメリカっぽさがちらほら。(下記画像参照)
インダストリアル系の部屋全体のトーンは暗めで、各アイテムが黒っぽいこともあり、男性が好みやすい。鉄アイテムの無骨さやその冷たさに男心くすぐられるのだ。

では、木、革、鉄を使うTRUCK Furnitureさんがインダストリアル系かと言われると、首を傾げてしまう。
確かにインダストリアル系に見られる無骨さやガッチリした家具はあるものの、その「冷たさ」とは無縁。むしろ「温かみ」があって、加えて男臭さみたいなものもある。

TRUCK Furnitureさんも「〜系」を意識して家具を作っているわけではない、と本にも書かれていた。一部書籍より抜粋。
もの作りにおいて、流行は意識しないし、売れ筋を狙うこともターゲットも設定もない。(中略)自分たちが好きなものしか作ることができないので、〇〇スタイルっていうものにも当てはまらない。 『TRUCK nest』より引用
自分たちが「使いたい」が商品になっている。その証拠に自宅と思われる画像の中に商品がちらほら垣間見える。
それでもTRUCK Furnitureさんが何系統の家具屋さんかと人に紹介するならば、「TRUCK」系とでもいわざるをえない。
TRUCK Furnitureの商品①FK SOFA
では、TRUCK Furnitureの商品を紹介していく。もちろん当方ただのファンだ。外部の人間であると再度お伝えしておく。
まずは、「FK SOFA」だ。
この商品がTRUCK Furnitureの顔と言っても過言ではないだろう。HPの「FURNITURE」、「SOFA」を選択するとこの商品が真っ先に顔を出すし、その紹介文にも「ロングタイムベストセラー」と書かれている。
お店のInstagramを見ても、かなりの高頻度でこの商品がタグ付けされている。
たかだかアラサーの自分だが、今のところ座り心地でこのソファに勝ったものはない。
座った瞬間は、いい例えか分からないが、真冬に湯船に浸かるあの瞬間と重なる。あぁ〜っと。他のお客さんのことを忘れてずっと座っていたくなる。
さらば青春の光・森田さん、オリエンタルラジオ・藤森さんがYouTubeで紹介されている。
他にも購入された定かではありませんが、Kis-My-Ft2の玉森 裕太さんもソファを求めTRUCKへ過去訪問されたようで。
HPにFK SOFA制作の裏話があった。ぜひ。
TRUCK Furnitureの商品②OAK TABLE
次に紹介するのが、OAK TABLE。
この商品もHPにロングベストセラーと記載がある。そして実際に店舗に足を運んだ際に、FK SOFAと同様衝撃を受けたのを覚えている。第一印象は、「なんじゃこりゃ」だ。
こちらも商品紹介ページがあり、そちらにも記載があるが、力強い。すごい存在感。
それもそのはず、テーブルの天板に節や割れがあるものを初めて目にしたのはもちろんだったが、天板の厚みが5cm以上!!一般的に2cm~3cmくらいであることを考えると約2倍の厚み。
今となっては当然なのかもしれないがTRUCKらしい素材感を大切にするを目の当たりにした瞬間だ。
TRUCK Furnitureの商品②TABLE LAMP
最後に、TABLE LAMPの紹介。(もちろん商品は他にもある。)
TRUCK FurnitureにはTABLE LAMPが計10種類あるが、Instagramでよく目にするのがTABLE LAMPも人気商品の一つ。光っている様がかわいい。
無骨な家具がある一方で、こういう柔らかい印象を与える照明は性別問わず人気。こちらも大阪にお店を構える「yacipoci」さんの店内でも使われています。

どんな人向け?
では、TRUCK Furnitureはどんな人におすすめできるか。
個人的に、社会人以上向けかと思われる。
その理由はその値段や家具のサイズにある。
一人暮らしを始める一般的な学生の部屋、仮に1Kとすると、ほとんどの家具が家賃より高い可能性がある。
おまけに椅子などであればまだしもそれなりにサイズも大きい。卒業に伴いライフスタイルが変わりうることも考えれば、比較的安価で小ぶりな家具が好ましい。
アラサーとなった自分も初めてTRUCK Furnitureの家具を購入した。HARRISON Chairという椅子だ。
先に紹介したFK SOFAやOAK TABLEにも感動したが、個人的にはこの椅子の佇まいにしっかりやられた。雰囲気のある椅子。一目惚れだった。
初めて買うTRUCK Furnitureの商品は、これがいいとずっと考えており、TRUCKを知ってから6年後のことだ。

1ユーザーと「TRUCK Furniture」
この投稿もかなり長くなってしまったが、追い討ちをかける。自分とTRUCK Furnitureとの出逢いに関してだ。
TRUCK Furnitureは人の紹介を通じて知った。自分のことをある程度知ってくれている方が、「多分好きだと思うよ」と言ってくださり出向くことにした。言わずもがな、好きだった。
いわゆるホテルライクな綺麗な家具屋さんが多い中で、あまりに異質。OAK TABLEのような無骨で存在感のある家具の羅列に一瞬で惹かれたのを覚えている。
テーブルにあんなに大きな節があるのを初めて見た。しかしそれこそが素材感を大事にする「らしさ」であるとのちに判明。
ただ、本当にTRUCK Furnitureに惹かれたのは書籍・『TRUCK nest』による影響が大きい。

『 TRUCK nest 』とは、言ってしまえばTRUCK Furnitureの誕生秘話みたいなもの。
総ページ数が400ページに迫る辞書みたいな1冊。にも関わらず、ページを捲る手が止まらない。家具作りへの思いやら移転してからのお店づくりまたその歴史。おもしろい。
TRUCK Furnitureさんが書かれた書籍は、HPはもちろん、Amazonでも購入できる。読み物としても面白い一冊だ。
さいごに
以上が、本記事でまとめたTRUCK Furnitureに関するものだ。
より詳細はお店のHPやInstagramをチェックするのはもちろん、実際にお店に足を運ぶことをおすすめする。その際1点だけ注意点がある。店内は写真撮影禁止だ。
写真撮影禁止となった背景は他業者がコピーするのを避けるためだそう。
TRUCK Furniture HP
TRCUK Furniture Instagram
今回大阪の家具屋さんの紹介をしたが、家具・インテリアメーカーほ他にもたくさんある。その選択肢の1つにTRUCK Furnitureがあってもいいだろう。
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