はじめに
この記事を書いているのが2月。外は冷えており、夏に比べ家で過ごす時間が長い。外に出ても「寒い寒い」言いながら室内が恋しくなる。
室内にいる時間が長いことからなのか、家具や部屋のインテリアが目につく。
元々家具屋勤務だったこともあり、自分なりに居心地良く家具を揃えている。しかしながら、ふと家具が気になる。いわゆる模様替えを着々と進めようと精を出したところだ。
それと同時に、今回の記事でもインテリアについて書くことにした。自分の趣味・嗜好に合った部屋作りはとてもおうち時間を有意義にしてくれるメリットもある。自分がどんなインテリアが好きか照らし合わせるといいかもしれない。
今回は「北欧インテリア」に関してだ。
「北欧系・北欧インテリア」とは
「いわゆる北欧系」とはどういったものか。百聞は一見にしかず。画像フリーサイトから「北欧系」「Scandinavian」と調べて出てきたものが以下だ。




先に断っておくが、北欧の国々に行ったことはない。そのため実際に現地でこのようなインテリアであるかは正直分からない。
ただ、「北欧系」「Scandinavian」という検索ワード結果の画像から、いくつか共通点が見られる。もうちょっと深掘りしていこう。
北欧系インテリアの特徴
では、具体的に「北欧系インテリア」を紐解いていく。
北欧系インテリアの特徴は以下だ(あくまで一部)
次にこの4つに関して深掘りする。
白が基調とされる理由
先にも紹介したように、北欧系インテリアでは「白」が基調とされている。
では、なぜ白基調かというと、北欧の日照時間が影響している。夏は日照時間が長いのに対し、冬は日照時間が短い。
調べたところ、北欧諸国の一つ、フィンランドの冬の日照時間は約6時間らしい。
では日本はどうだろうか?
8時になると日は登っているはずだ。そこから約6時間となると、14~15時には日が沈むことになる。
もかのノルウェー生活ブログによれば、日照時間はたったの4時間とも書かれています。事実、「暗いの嫌」とも書かれてあることから冬の間の日照時間の短さが伺える。
こういった土地柄の背景もあって、せめて部屋の中を明るくしたい、もしくは明るく見せるために白が基調とされているようだ。
先ほど実例としてお見せした「北欧系」の画像を見てみると、壁のみならず、家具や雑貨も白いことから白基調のものが多いと言っても間違いなさそうだ。
白木(しらき)が使われる
北欧系の家具の特徴として、白木(しらき)が使われることもその一つだ。
白木とは、木の樹皮を剥いだ木のこと。塗料などで表面加工がなされていない木を指す。
具体的に名前を挙げると、バーチ材、オーク材(ナラ)、スギ、メープルなど。明るい色味の木材であるため、白を基調とした北欧インテリアにマッチする。一方で傷つきやすいというデメリットも。

白を基調としたインテリアに、白木で構成された家具。確かにどこか北欧風を感じる。では、一方でニスやオイルなどで木の表面に手を加えるとどうなるのか?

もちろん、木肌の色もあるが、この画像からどこか「ヴィンテージ」のような印象を覚える。壁は白色のように見えるが、木製家具の色が変わるだけで受ける印象が川るのではないだろうか。
アースカラーの使用
白基調、白木に次ぐ3つ目は、アースカラーの使用だ。
一般に「アースカラー」とは読んで字の如く、自然にある色を指す。ブラウンであったり、カーキ、ベージュがそれだ。加えてくすんだ色をよく見かける。下の画像をご覧ください。

白の壁に、白木でできた家具。すでに北欧風に見える。
注目は、ソファーに使われている生地だ。画像から判断するに、くすんだ青もしくはグレーっぽく見える。いかがだろうか?北欧風に拍車がかかっているように思えないだろうか?
では仮に原色の家具だったらどういう印象になるかというと、先ほどの画像では空間と調和していたのに対し、アイテムが際立ってしまう。しかし、これは「差し色」と言って空間にアクセントをつけられるのも事実だ。

間接照明と観葉植物
最後に、間接照明に関してだ。
北欧諸国で日照時間が短いと先に述べたが、それも相まってか北欧風インテリアにおいて、間接照明がよく使われる。
これは家庭内での時間をより良くしようとする、「Hygge(ヒュッゲ)」という価値観に基づく。

Hygge(ヒュッゲ)とは、デンマーク語で「心地いい空間」や「楽しい時間」を指すようだ。
友達や家族と一緒に時間を過ごすことはもちろん、飲みに行くこともヒュッゲの一つかもしれない。
そして、この「ヒュッゲ」と楽しむために、つまり「心地いい空間」や「楽しい時間」を過ごすために、何よりも空間作りが大事なようで、そこで活躍するのが暖炉やロウソク、間接照明なのだ。
画像検索サイトで「ヒュッゲ」と調べても、ロウソクや照明が出てくるほど。そして家に間接照明がある方は、使っているときに気持ちが落ち着くことをご存知のはずだ。例えは良くないだろうが、パチンコ屋さんで気持ちを落ち着かせるのは困難なように。
また空間にアクセントをつけるという意味で、観葉植物もいい効果がある。緑はリラックス効果がある。先に挙げた画像の多くに観葉植物があることに気づいた方もいるだろう。
さいごに
以上、「北欧風インテリア」を紐解いてきた。
再度まとめると、北欧風インテリアを構成する要素の一つに以下が挙げられる。
- 白が基調とされていて、シンプル
- 木材の中でも白木が使われている
- 原色ではなく、アースカラーなどの落ち着いた色で統一される
- 間接照明が頻繁に使われる
北欧風に興味のある方、、IKEAは北欧家具の筆頭かと思う。また、地域は限られるかもしれないがHAY、IDEE、BoConcept、artekなども人気だ。
ぜひチェックしてみてはどうだろうか。
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