はじめに
争いが激しいことも相まってなのでしょうか。。。
マリナーズは先日、チームの3Aに所属する藤浪晋太郎選手の解雇を発表しました。
メジャー、マイナーを問わなければ、4球団を渡り歩いているものの、以前として「活躍」からは程遠いのが現状です。
高校生の頃、ドジャース在籍の大谷選手とともに注目された有望株でした。
2mに及ぶ長身から投げる150kmを超える直球は魅力的。そのポテンシャルを期待してでしょう、事実、4球団から1位指名を受けました。
ただ、プロになって以降、輝かしい成績を毎年残しているとは言いがたく、むしろ逆。結果を残せずにいるのが現状です。
解雇のニュースが報道されて以降、ファンとして気になるのは1つ。
日本復帰か、もしくはMLBに活躍の場を求めるのか。
MLBで活躍した1シーズンと、苦戦してきた原因を今一度振り返ります。
藤浪選手のMLBでの活躍
藤浪選手はこれまで、 4球団を渡り歩いています。
阪神タイガースから、MLB移籍に際し、まずアスレチックスに移籍。
それ以降、オリオールズ、メッツ(3A)、そして最近まで在籍していたマリナーズ(3A)です。
通なMLBのファンの方は、藤浪選手のMLBでの活躍を覚えているかもしれません。
唯一と言ってしまうと語弊があるかもしれませんが、活躍していたのは間違いありません。
それが1年目、シーズン途中から移籍した、オリオールズ在籍時のこと。
移籍1年目、アスレチックス在籍時、1年目という周りからの期待とプレッシャーもあってか、パッとしない成績だったんですね。
MLB初登板時、日本メディアもこぞって注目したものの、2回1/3で、8失点。「炎上」しています。
生憎、その後もパッとしない。
ただ、アスレチックスからオリオールズにシーズン途中に移籍してから成績が向上。この移籍もシーズン中の成績が良化したためでした。

アスレチックス時は先発がメイン、移籍後中継ぎに配置変更で、イニング数に違いはあるものの、課題である与四球率が、約2ポイント改善されています。
9イニング換算ではありますが、5個と3個の四球は見え方も変わりますね。
当時クローザーも務め、勝利の方程式の一角に。またゾーンでしっかりと勝負できていたのも印象的でした。
ただ、これ以降彼の目立った活躍はないのが現状です。
最近のMLBに見られることですが、海外から移籍してきた選手を我慢して起用することが増えました。
その理由は、あくまで推測ですが、選手への考慮が増したため。
野球をすることはもちろん、言語・文化・食生活の違いなど、いろいろな負荷が選手にかかるため十分なパフォーマンスを出せない可能性が高い。
それを受け、寛容になっている気がします。
そういう背景もあって、「先輩メジャーリーガー」がチームにいてくれるとかなり助かるはずです。その最たる例が山本由伸選手や佐々木朗希選手。
大谷選手がいる、という安心感は間違いなく彼らのドジャース移籍に関係していると思います。
話が脱線しましたが、
1年目に実力を示した、また環境が変わったと言えど1年経験したということもあり、2年目以降本領発揮が期待されます。
しかし、ニューヨーク・メッツに移籍した2年目。
シーズン開幕前のオープン戦から大炎上。
マイナーに降格、それ以降現在にかけて、メジャーの場に姿を現すことはなく、先日マリナーズから解雇が発表されました。
1年目の活躍を知っている以上、MLBファンとしては残念な結果です。
では、彼がMLBで活躍するために何がブロッカーとしてあるのか。
僕は、やっぱり四球だと思うんですね。
藤浪選手の課題
藤浪選手の課題、僕が思うにボールのコントロールにあると思っています。
特に、すっぽ抜けのようなボールが気になります。
こちらの動画の最初の投球や、2:20あたりの直球がシュート回転して右に逃げています。
これが、リリースの問題なのか彼のフォーム(スリークォーター)の特性上こうなるのか定かではないですが、おそらくここに課題があると思います。
そしてそれはもちろん、本人やコーチもわかっているはずです。
そして事実、今月5日登板日の動画があったんですが、フォームがややコンパクトになっています。
ただ、シュート回転する球がいまだにありますし、心なしか、コントロールを気にしすぎるあまり、キレが落ちているように思います。
アスリートがいかにちょっとした調整方法に調子を左右されるか、ということですね。
解雇となった以上、気になるのが次のチームへの移籍。
近年の伸び悩みもあり、日本球界復帰も噂されます。
ただ、個人的には、日本球界復帰はまだないんじゃないかと思うんです。
藤浪選手の次の舞台:メジャーか日本か
繰り返しになりますが、個人的意見では、日本球界復帰はしないと思っています。
なぜなら、復帰したから活躍できるわけではないからです。
野球と科学を紐付け、データを重視する、言ってしまえば「最先端で」野球をする環境がアメリカにはあると思っています。
大谷選手のトレーニングがメディアで報じられることも多いですが、異なるサイズで投球練習を行ったり、走塁練習で体の使い方を数値化したりとされているようです。
それが、昨シーズンの大谷選手の活躍につながっていると言っても過言ではないでしょう。
つまり、何が言いたいかと言うと、藤浪選手の再起のチャンスがあるということです。
もちろんすでに行っているでしょうが、自身のフォームのクセ、体の使い方、必要な部位の筋力アップなどができる環境があるのではないでしょうか。
日本で見たい気持ちはありますが、「野球選手として」キャリアを築く藤浪選手にとって、自身のスキルアップを目指しているはず。
日本復帰はまだ早いのではないか、そう思ってしまいます。
さいごに
以上、藤浪選手の記事をまとめました。
あれこれ書いてきましたが、藤浪選手の活躍が見たいのです・・・
3球連続ストレートを続けて三振を取る、あの様がかっこよくて仕方なかった。
あの姿をもう1度、ファンとしては見たい。
その一心で彼の活躍に期待するしかないんですね。応援してます、藤浪選手。
コメント