はじめに
「外資系企業ってなんかかっこいいね」
そうか、そういうイメージがあるのか、と友人の一言で気付かされました。
この記事が目に止まった方は、「外資系企業」にどんなイメージをお持ちでしょうか?
もしかしたら今後就活をされる学生の方にとっても有益かもしれません。
社名は控えますが、当方外資系企業に勤めるサラリーマン。
自分で言うのも変ですが、今回の転職は大当たりだと思っています。
あくまで自身のまだまだ未熟な体験のみでしか語れませんが、
外資系企業に勤めるってどんなものか、またどのような社員の方が評価されるのかを簡単にご紹介します。
外資企業に勤め始めた経緯
当方、アラサーの会社員。
これまで3度の日系企業を渡り歩き、現職に就きました。
30代を目の前に3度の転職。
多いか少ないかの物差しは人それぞれでしょうが、転職の軸は、「待遇」と「ワークライフバランス」でした。
後述しますが、今は「ワークライフバランス」は必要ありません。むしろ今は必要ないと思うほど考え方が変わりました。理由は後ほど。
さて、では待遇なんですが、大前提浪費家ではないのでお金への執着がとても高いわけではないです。しかし、お金は自身の選択肢を増やします。
A地点からB地点に行くのに、深夜バスで行くか、もしくは飛行機や新幹線で行くか。時間をお金で買っていると思うんですね。
そして、お金があるから深夜バス以外の選択肢も取れます(あくまで個人の考え方)。
この2軸で就職活動を行なっている時、LinkedInというビジネス特化のSNSからスカウトがあったんですね。
就活をしている身としては、様々な企業を知る機会ですから話を聞いてみました。そして結果的に面接を経て入社した、というのが背景です。
就活の軸がしっかりしている分、企業の取捨選択も早いと思うんですね。現職に就く際の就活期間は1.5ヶ月でした。(早いのか遅いのかはまた個人の感覚です。)
さて、では本題へ。
実際に外資系企業で働くとはどういうことかをご紹介します。
外資企業の働き方 ①待遇
まずは、待遇面から。
自分の軸としていたので、ここはかなり大事にしていました。
結論、前職から1.5倍上がりました。満足。
前職が決して高くなかったこともそうですが、業界未経験の自分の活躍を期待して一種の投資をしてくださったんでしょう。
そして、当たり前ですが(?)、その給料に見合った働きをしなければなりません。
過去3社と今勤める企業とでは、やっぱり働き方が違うと感じます。
同じ日本人でも、環境が、そして社風が違うだけでこうも違うのかと実感していますね。
外資企業の働き方 ②-1 仕事への姿勢
違いを感じた点をいくつか紹介します。
まず、そもそもの仕事への姿勢に関して。
あくまで自分の経験談のみでしか紹介できませんが、過去3社は「やらされてる感」が漂っていました。
これは別に決して不思議なことではないんですね。だって人間楽をしたい生き物ですから。階段よりエレベーターやエスカレーターを使うのもそのためでしょう。
そして、それは仕事にも言えること。恥ずかしながら、自分自身どこか楽をしようと思ってたんですね。
ただ、そういう姿勢、つまり楽をしたい、消極的な姿勢だとめちゃくちゃ差がつきます。
ちょうど良い例と悪い例があるのでご紹介しましょう。
まず、いい例ですが、楽をしてはいけないと気付かされたのは同日入社した、40代の「同期」の存在があったからです。
その同期の経歴は国公立大学卒業後、名の知れた企業でキャリアを築き、転職前は外資のコンサル業界にいたそうです。
驚いたのは、インプットの早さ。同日入社したにも関わらず、会社の人や情報、自分の職位に求められることなどのインプットが恐ろしく早いんですね。
やらされてる感は0。全て自分からアクションを起こしている。故に激務ですね。
そしてそれはその方だけなく、他の方にも共通していました。
仕事への姿勢が違いすぎて、10歳上の先輩社員に聞いてみたんですね。「どういう姿勢で仕事されてますか?」って。
返ってきた言葉がこれです。ちょっとユニークでしたが、忘れもしません。
「イチロー分かる?俺、この職場のイチローを目指してるのね。この職場でヒット打つ、HRを打つために、体調管理から始めて、ちゃんと仕事の準備するようにしてる。」
外資企業の働き方 ②-2 「量より質。そのために量。」
この職場でイチロー選手になる。
クスッと笑ってしまう例えなんですが、その先輩の言っている意味が最近すごく理解できるんですね。
例えば、体調管理。
入社して3年、1回も体調不良で仕事休まれたことがないようです。つまり野球選手で言うところの、バッターボックスに常に立てる体制を整えているんですね。
で、一番難しいヒットを打つ、HRを打つこと、つまり結果を出すというところなんですが、圧倒的に量をこなしています。
「俺、量より質派だよ。なんだけど、質って量こなさないと求められない。たまたまできたをなくすために量をこなす。」
めちゃくちゃかっこいい先輩。
絶対業務量が多くて大変なのに、その先輩大変そうな業務に自分からやりますって言うんですね。やらされてる感が全くない。
そしてその先輩、課長なんですが、実績出しますし、拠点長からの信頼も厚い。意見は他にもあるでしょうが、仕事の姿勢はこうあるべきだという方と出会えました。
外資企業の働き方 ②-3 量を怠ると
では仕事への姿勢が消極的な場合どうなるか。
結論、明らかに差が生まれます。
同年代の同僚がいるんですが、帰り道に仕事どうか、という話になりました。
「残業はせずに早く帰りたい。タスクも最低限でいい。」
仕事への姿勢は様々ですし、批判をするわけではありません。過去の自分も楽をしようとしていましたし。
ただ、その同僚はやっぱり実績が出ないんですね。。反面教師としています。
精神論みたいになりますが、前向きな姿勢ややる気ってやっぱり結果を左右するんですね。そしてそういう方はそのオーラみたいなものがムンムン出てくる。
キングダムの王騎将軍から出てるあの「最強」な感じです。
外資企業の働き方 ③やる気・モチベーション
ここまで読んでくださった方は、まず仕事への姿勢が違うということは理解いただけたと思います。そしてそれが実績に左右することも伝わっていると幸いです。
とはいえ、人間なので常にモチベーションを高く保てませんし、やる気が出ない時もあると思うんですね。
公休明けに気持ちがズンとしていることも多々あります。
で、これも仕事への姿勢に関係するので「やる気が出ない時にどうするか」を女性の先輩社員に聞いてみたんですね。
つくづく思うのは、全員が仕事に前向きということ。こんな返答がありました。
「あくまで持論だけど、やる気が出れば、モチベーションがあれば仕事ができる、じゃなくてその反対だと思うんだよね。まず仕事をする、そしたらいつの間にか集中しててやる気がでる、モチベーションが高く保ててる状態にあると思う。」
ブッ刺さりました。そして的を得ているなあと。
早朝にジムに行く習慣があるんですが、何が一番大変かと言うと、体を動かすことよりも、ジムに行くことなんですね。
そのやる気に関して、言語化がうまくされてます。↑
やる気がない、と言う発言は、どこかあなたが私にやる気を出させてください、と言うニュアンスが含まれてるような気がします。
そう、つまり何かをしているうちにやる気が出るんだから、与えられた選択肢はやる、もしくはやる、な気がするんです。
そういう環境に身を置くと、やっぱり自分にも影響するんですね。
ワークライフバランスに関してです。
外資企業の働き方 ④ワークライフバランス
ワークライフバランス。
自分が新卒だった時は耳にした覚えがないんですが、最近は割と一般的な言葉になりました。
ワークライフバランスとは、仕事とプライベートの両方を充実させようという考え。
そして、現職に就く前に、このワークライフバランスを重要視していたと先述しました。なぜなら、なぜ仕事をするかといえば、休日の趣味のためだから。
外資系企業では比較的精通した考えのようで、今の勤め先も例外ではありません。育児との両立のために勤務時間が違う方もいます。
さて、過去ワークライフバランスをかなり優先度高く就活していましたが、今では必要ない概念です。
ただし、これには条件があります。若い、尚且つ独身であること。
友人の1人が、人生100年時代を4つのパートに分けていて、納得できたのでご紹介。
- 25年は発達
- 25年は労働
- 25年は継承
- 25年は余生
さらに、動画内でもあるように、仕事以外に、育児と趣味があるとします。
今、自分は労働のフェーズに入っています。そして独身です。休日に行う趣味もあります。
一番避けるべきは、仕事100:趣味100:育児100の総取り。これは欲張りですし、叶えるのは困難。なぜなら時間という制約があるからです。
仕事と趣味が今後も続くのは間違いないです。
先のことは分かりませんが、現時点で結婚していなく、また育児もないためここは0。
つまり、労働のフェーズに入っており、尚且つ独身なのであれば仕事にフルスロットルがいいと思うんですね。ワークライフバランスのバランスは不要というわけです。
比率で言うと、仕事:趣味:育児=90:10:0。
それと引き換えに、確約はできませんが、仕事全振りの姿勢が、将来趣味と育児の比率を上げることに繋がるんですね。
動画でも紹介があるように、今を取るか将来を取るかの難しい2択。
そして全く同じ考え方なのが、あのかっこいい先輩。
ワークライフバランスという考え方に大反対。
「全部バランス良く欲しいはわがままな気する。どっかに振り切らんとな。仕事に振って経済的余裕が生まれたら、どこかに振れる余裕生まれるじゃん」とバッサリ。
結果的にその先輩も実績を出しているわけで、育児の時間を進めると言っていた。
外資系で精通している、「ワークライフバランス」。
その言葉を文字通りに解釈して、全てバランスを取ろうはナンセンス。
その実現をするために、職場の先輩たちが積極的に仕事に励んでいるという印象。
外資企業の働き方 ⑤評価
最後に、評価制度に関して。
やはり外資企業は実績大事にするというネットの情報通り、決して勤務先も例外ではありません。実績をもとに評価されます。
各社員が実績を出そうと仕事に前向きなのはとてもいい環境だと個人的に思います。
そして実績を出した人には、昇進や昇給という形で評価される制度がちゃんとありました。事実、詳細は忘れましたが昨年昇給がありました。
これを書いているのが8月ですが、先日最短で翌年の1月に昇進するという話も挙がっているようです。嘘か本当か課長から直接言われました。
「実績を出す」、という分かりやすい評価制度の賜物だと感じています。
では一方で、実績を出していない社員はどうなるか。職場にも一定数います。
解雇があるとも耳にしますが、解雇は今のところないです。
ただ、もしかしたら減給はあるのかもしれません。また場合によっては、適性ある部署への移動も打診されるかもしれません。
繰り返しになりますが、「実績を出す」が評価基準なので、満たさない方も評価は下るはずです。
ただこの記事を書いている時点ではどうなるかは紹介できずにいます。。。
さいごに
以上、外資企業の働き方に関してまとめました。
今や外資企業に勤めているため、主体的に仕事に励むのは当たり前ですが、これまでのキャリアを振り返ると過去自分が勤めた日系企業とは違いますね。
実績を出すのはもちろん楽ではありません。
「窓際族」など存在しません。
ただしほぼ全社員が同じ志のもと仕事に励むため、前向きに仕事に励みたい方には打ってつけだと感じます。
この記事が誰かの参考になれば幸いです。
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