はじめに
阪神タイガース、オークランド・アスレチックス、ボルティモア・オリオールズ、
そして現横浜DeNAベイスターズ在籍の藤浪晋太郎選手がNPB復帰後初勝利を挙げました。
近年かなり歯がゆいシーズンが続いていただけに、感情を全面に出していたことが印象的でした。
もちろん1野球ファンとして彼の勝利を喜んではいるのですが、むしろ驚きの方が強いというのが正直な感想です。
MLB時代の彼も追っていた1野球ファンがこの試合をどう見たか、ご紹介します。
NPB復帰後初勝利 投球内容は?
繰り返しになりますが、
横浜DeNAベイスターズ在籍、藤浪晋太郎選手が8/31日、日本プロ野球復帰後初勝利を挙げました。
2022年以来、3季ぶりの勝利です。
対戦相手の中日ドラゴンズは、先発メンバー全員左打者という「対藤浪」対策を取りました。
野球ファンの中にはご存知の方も多いでしょうが、
藤浪選手はよく言えば「荒れ球」の使い手、悪く言えばコマンド能力が低い(捕手の構える場所に投げること)選手とされます。
つまり、四死球が多いということです。
イップスとも思われる近年の成績不振はこの四死球の多さが原因と言っても過言ではありません。
すっぽ抜けによる死球を避けるため、中日は全員が左打者を並べる「対藤浪」対策を取ったんですね。
ただ、その策も結果機能せず。
終わってみれば藤浪選手の独壇場となりました。
投球回7 球数102 被安打4 奪三振9 四死球3 失点0
先発投手として申し分ない成績です。
改善されたポイント
日本復帰後2試合目での勝利。
1試合目、2試合目ともに中日ドラゴンズと対峙しました。
先述したように、中日ドラゴンズは「対藤浪」対策で、1試合目も2試合目同様左打者だけを並べたものの、5回を1失点にまとめられています。
MLBでは中継ぎの機会がほとんどだったにも関わらず
日本復帰後に先発投手として試合を作っていることが分かります。
荒れ球使いの何が改善されたのでしょうか?
下の記事でも書いた通り、
てっきりMLBに居続けると思っていたのですが予想は裏切られ、また投手としての活躍もいい意味で期待を裏切ってくれています。

改善されたポイント②
生憎ただのファンであり、プロの方との見方は全く異なるでしょう。
ただ、試合のハイライトをパッと見て、「あ!」と思わせるポイントがあったのでご紹介。
(あくまで個人の予想)
結論、脱力です。
1年前の藤浪選手の投球を見ていただきたいんですね。
マウンドの固さ、ボールの違いがあるのはもちろんなんですが、100マイル前後の球で文字通り打者をねじ伏せよとしている印象。
投げ終わった後に、その反動があるのが分かります。
では、8/31日の登板はどうかというと、
全力投球をしているんでしょうけど、全力投球感がないんですね。↓
この”脱力が効いた”フォームを見て、ある選手がすぐに連想されました。
現西武埼玉ライオンズ在籍の今井選手です。
「手投げ」とも受け取れる投球フォームですが、
何かの特集で見たのは、「無駄な力を抜き、必要な場所にのみ力を入れている」とのことでした。
サンディエゴ・パドレス在籍のダルビッシュ有選手は渡米1年目に、
当時タンパベイ・レイズ在籍のデビット・プライス選手のリリース時のみに力を入れるフォームを参考にしたと語っていました。
あくまで推測なんですが、
打者を抑えないといけないという投手として当たり前の考えが力みを生んでいたのではないか、と思うんですね。
それに、語弊を恐れず言えば、
藤浪選手の球威があれば10割で投げなくとも、脱力を効かして8割ほどで抑えることができるのかもしれません。
まだ2登板しかしておらず、色々な判断が下されるには時期尚早感があります。
事実、昨日も死球を与えてしまっていますし、仮に右打者がいたら、もっと死球を与えていたかもしれません。
しかし、ファンが期待する藤浪選手が見れる機会が増えそうですね。
さいごに
以上、藤浪選手の日本復帰後初勝利に関してまとめました。
能力があるのは誰の目にも明らかですから、
近年の低迷を覆す活躍がDeNAというチームでこれから見れるかもしれません。
荒れ球も1種の武器ですから・・・
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