はじめに
この日がついにやってきました。
ロサンゼルス・ドジャース在籍のクレイトン・カーショー選手が、今シーズン限りでの引退を発表しました。
引退発表をシーズン途中にすることは決して珍しくありません。
最近だと、中田翔選手も引退を発表したように、これまで通りプレーをすることが叶わなくなった、ということが主な理由でしょう。
ただ、そういった選手たちとはクレイトン・カーショー選手は違うように思うんですね。
なぜなら、まだめちゃくちゃ活躍しているため。
MLBに詳しい方ならご存知でしょうが、ドジャースは佐々木選手を含め怪我人が続出。
そんなチーム事情ながらここまで21登板、防御率3.55と先発投手として依然活躍しています。
ファンからはそう見えるものの、彼は引退を決断。
これまで彼が築いてきたキャリアをこの記事で振り返っていきましょう。
なぜ引退?
「なぜ引退するのか?」
十分な成績を残している分、こう思ってしまうファンもいるでしょう。そして、自分もその一人です。
ただ、雑誌やニュースでよく目にはしていました。
つまり、いつクレイトンカーショーが引退するのか、が数年前より1トピックとして上がっていたんですね。
18年ドジャースでプレーしているものの、自宅はテキサスにあるようで、家族と離れ離れであることも理由の一つとしてあるのでしょうか。
引退会見時に、「家族との時間を増やす」という発言もありました。
ただ、彼自身ドジャースとの再契約時に、
「怪我や不調で辞めたくない」と発言したようです。
昨シーズン手術などで7登板で終わってしまったように、身体はボロボロ。そのまま辞めることもできたでしょうが、彼が認めなかったのでしょう。
今シーズンのように、まだまだ投げられる状態で引退、が彼なりの野球道にそぐうんだと思います。
クレイトン・カーショーのキャリア
では、引退を惜しまれる彼のキャリアを簡単に振り返ろう。
彼を語る上で、2011年、2013年、2014年シーズンの活躍に触れないわけにはいきません。
その3年でサイ・ヤング賞を受賞し、2014年には投手でシーズンMVPを獲得しました。
2011年
21勝5敗 防御率2.28 投球回233 奪三振248 WHIP0.98
2013年
16勝9敗 防御率1.83 投球回236 奪三振232 WHIP0.92
2014年
21勝3敗 防御率1.77 投球回198.1 奪三振239 WHIP0.86
WHIPとは、1イニングあたりに、ヒットや四死球で許した出塁数を指します。
つまり、クレイトン・カーショー選手の場合WHIPが1を切っており、各シーズンで出塁する人数が1人以下ということを指しており、いかに支配的投球をしていたかが分かるんですね。
2025年シーズン途中なので、やや前後するものの通算防御率2.50。
大崩れすることが本当に珍しい投手の一人でした。
また彼の投球を見ていて常々思っていたのは、「これがMLBトップの投手か」ということ。
キレッキレの直球に、打者が腰を引いてしまうほどの変化球。
そしてそれは先述した成績に表れ、2015年にはシーズン301奪三振を記録しました。
特にカーブ。
キレッキレという言葉では不十分。良い形容ができませんが、めっちゃ曲がるんですよね。
通算成績を以下にまとめます。
- 勝利数 212
- 敗戦数 94
- 勝率 .693
- 投球回 2742
- 奪三振 2968 (7月2日に3,000奪三振を達成)
- 防御率 2.50
- WHIP 1.01
通算のWHIPも1.01といかに優れた投手かが分かります。
殿堂入りは確実、とメディアで報道されていますがその報道にも頷けますね。
ドジャースにとっては痛手ですが、
記録にも、そして記憶にも残る左腕です。
さいごに
以上、クレイトン・カーショー選手の引退とキャリアに関してまとめました。
個人的な話になりますが、
僕がMLBに少しだけ興味を持ち始めた時に、クレイトン・カーショー投手がサイ・ヤング賞を獲得しました。
独特な投球フォームが印象的ですぐに名前を覚えることができました。
そしてそれからずっと彼を追って、気づけば引退。
個人的にもグッとくるものがあります。
一ファンとして「お疲れ様でした」と言いたいですね。
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